マルキチあれこれ百科事典
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洗浄剤の「希釈」について
洗浄剤の希釈のお話です。
普段、仕事上で「希釈」という言葉を多用しますが、この言葉になじみのないお客様にはまれに商談の場面で「??」な表情をされることがあります。
「希釈」とは洗浄剤を使用する場面では「水で薄める」ことを差します。
「業務用 花王マジックリン除菌プラス」の例です。
「使い方」の欄に「軽い汚れには水10Lに対して50ml(キャップ約3杯)」とあります。
これはその通りに計量すればOKなのでわかりやすいです。
ここで、同じラベルに「50倍以内に希釈して・・」との表記もあります。
仮に50倍に希釈しようとした時、これはどのように希釈するでしょうか?
正解は50倍希釈は「水49に対して洗剤1」の割合で希釈するという意味です。
例えば、500mlのスプレー容器に50倍希釈液を作るとすると、「水490mlに対して洗剤10ml」の割合で希釈します。
同じスプレー容器に30倍希釈液を作るとすると「水29に対して洗剤1」の割合で希釈しますので、「水 約483mlに対して洗剤 約17ml」の割合で希釈します。(実際の洗浄剤の使用においては数ml単位まで意識して計量する必要は無いです)
業務用中性洗剤では「必ず6倍に希釈してから使用してください」とか、拭き掃除洗剤では洗浄対象別にいくつか希釈倍率を設定している場合もあります。
塩素系漂白剤では「100倍希釈」や「300倍希釈」が設定されている事もあります。
まずは用途に応じて設定された希釈倍率で使用してください。
「原液が一番濃くて良く効くだろう!」と、どんな場面でも原液で使用される場合もありますが、不経済であるだけでなく、すすぎに時間がかかったり対象物を傷めたり、手が荒れたりするなどのデメリットがあります。
「水も洗剤のうち」と昔、ある洗浄剤メーカーの方から教えていただいたことがあります。
水で希釈することで、汚れへの浸透力を高めたり使い勝手が良くなることがありますよ。