マルキチあれこれ百科事典

ENCYCLOPEDIA

油は何からできている(難しい話を簡単に)

 

今回は少し難しい話、科学のお話です
なるべく簡単に書きますので、お付き合いください

いきなりですが、
油脂は、C:炭素、O:酸素、H:水素 からできています

炭素Cは四本の手があります、酸素Oには二本、水素Hには一本です
それぞれがどの手と手をつなぐかの違いや、いくつの原子(C,O,H)と手をつなぐかで形や性質が違ってくるのです

まず、グリセリンという物質があります
まずCが3つ手をつなぎ、余った手にOが3つ、Hが8つ手をつないだものです。
(OH)CH2-CH(OH)-CH2(OH)

次に、脂肪酸という物質があります
これは、Cが一直線にたくさん手をつないでいます
余った手は水素Hと手をつなぎます
一番端の一方の炭素Cだけ隣のCとつないでいない3本の手で、
酸素Oの両手と(ーC=O)という形で手をつなぎ、
残りの一つの手で(ーCーOーH)という形で酸素と水素が手をつなぎます
炭素の数は16個、18個,20個など非常に多く、また偶数個なのです

スミマセンもう少しだけ難しい話が続きます

上のグリセリンと、脂肪酸が三つ、仲良くつながったのが「油」なのです!
(ようやくここまで来ました)
グリセリンの(OH)が水素Hとつないでいた手を放し、
脂肪酸の端(酸素手をつないでいないほう)の炭素Cも水素と手を放し
その手と手が繋がれます(このつなぎ方をエステル結合といいます)

今日のキーワードは
・グリセリンと3つの脂肪酸が手をつないだものが油
・脂肪酸には炭素の数によってたくさんの種類がある
です

次回は「脂肪酸にはたくさん種類がある」について書きます